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別冊文藝春秋 電子版32号 (2020年7月号)

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相場英雄さん連載スタート!

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<別冊文藝春秋 電子版32号 (2020年7月号)について>
◆連載スタート◆
・相場英雄「マンモスの抜け殻」                                
“都心の限界集落”で起きた殺人事件が、四十年前の夏の日の記憶を呼び覚ます。ここは欲望の吹き溜まりだった

[新連載グラビア]
きっかけは近所にある巨大団地だ。ここの現実を見て、私は〈逃げ場なし〉のヒリヒリした感覚を味わうことになる

・伊東潤「夜叉の都」                                
頼朝の死により将軍となった頼家。だが息子の器量に不安を覚えた政子は、弟・北条義時とともにある決断をする。武家政権維持のために夜叉と化す姉弟を描く、歴史巨篇

[スタート・エッセイ]
史実を踏まえた上で、いかに人物の感情をうまく描けるか――それでこそ歴史小説は説得力を持ち、存在意義を得る

◆読みきり◆
・甲斐さやか「シェルター」
すべてを失い、保護施設へと逃れた佐和子。美しい庭と、番号で呼び合う女たちのなかで佐和子は……

・寺地はるな「夢の女」
夫を喪った明日実の心に居座る、ひとりの美しい女

◆奇跡のコラボレーション◆
・望月麻衣×桜田千尋・画「満月珈琲店の星詠み」
疲れた人々だけが訪れることができるちょっと不思議なお店では、猫のマスターと美味しいスイーツが待っている

◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.7 取材・構成 瀧井朝世
・伊坂幸太郎「反論する勇気はなくても、心の中で『俺はそう思わないけどね』と思うことも大事なんじゃないかと思うから」

著者に訊く
・大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
・高丘哲次『約束の果て 黒と紫の国』

◆連載小説◆
・澤村伊智「邪教の子」                                 
“拒絶”の手紙から浮かび上がる本当のメッセージとは?

・今村翔吾「海を破る者」                               
俺は高麗人を憎む。憎しみの正体の影には過去の因縁が

・真藤順丈 「ものがたりの賊(やから)」
怪人、狂気の科学者が暗躍し、ついに凶報がもたらされる

・澤田瞳子 「星落ちて、なお」
絵を習う息子を激しく殴打した母親。彼女の真意はどこに

・吉川トリコ 「夢で逢えたら 第五話 女の敵だョ! 全員集合(後編)」(最終回)
騒動を起こしテレビから干された真亜子の“禊”の場所は

・矢月秀作 「刑事学校 III」(最終回)
ついに最終回。不可解な事件の真の“黒幕”が明らかに

・円居挽 「キングレオの帰還 第五話 そして伝説へ」(最終回)
この闘いを仕組んだ者がいた。獅子丸、最終決戦! 

・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
シャンバラに辿り着いた一行を、予期せぬ銃声が襲う

◆エッセイ◆
[Xの余白]
城山真一「刑務所見学ツアー」
阿部暁子「車いすテニスプレイヤーと車いすエンジニア」